窮して自費出版か?

 日本尊厳死協会の東海支部で、井形昭弘理事長が中心になり、疾病別の末期医療ガイドラインを策定していると聞いていた。初校のコピーがこっそりあちこちへ流出していたのは確か、6月下旬か7月上旬頃だったと思う。
 
 尊厳死議連の法制化の提案に、日本医師会から物言いがついたのがこれまた6月下旬か7月上旬だったか。医師会の意向は、法律にしてはならない、ということだった。そういうことならというので、尊厳死議連の事務局は看護師の阿部俊子から医者の中山太郎に代わり、どうやら法制化はしばらくないな、というムードが漂い始めた。

 一方で、尊厳死協会内部では、東海支部の暴走気味なガイドライン策定を諌める意見も出ていると聞いた。7月半ば頃の噂では、そんなものは尊厳死協会の名前では発行できません!と関東の理事の誰かが言ったとか言わなかったとか。とにかく、尊厳死協会としては、東海支部の作ったガイドラインは出せない、ということになったのだ、と。

 ところが、出たようです。今日、お付き合いのある看護雑誌の編集者から献本があったという連絡をもらいました。下にアマゾンへのリンクを貼りました。編者は、ナンタラ協会“東海支部”になってますね。出版社は、中日新聞開発局出版開発部。中日新聞社、ではなくて、ナンタラカンタラとくっついている、ということは自費出版、かな? どうしても出したかったということなのでしょうね。

 にしても、尊厳死協会の東京の事務局が出したくないと言っていた本の宣伝をするのはおかしいので、たぶん東海支部のデータベースに私の名前が登録されちゃってるのだろうと思うのだが、んー、なぜだ??? 井形さん経由? それとももしかして、とちょっと思い当たる医者とか、福祉関係者とかが何人か、いる。彼ら、尊厳死協会のメンバーなのかなー。。。

私が決める尊厳死―「不治かつ末期」の具体的提案
日本尊厳死協会東海支部
中日新聞社開発局出版開発部 (2007/08)
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