はっきり悟る。

 先週いっぱいガリガリ原稿整理をしていた本、テーマは発達障害だった。高機能自閉症ADHD学習障害で、主に、高機能自閉症ADHDについて書いてあった。著者は臨床経験豊富な精神科医である。
 整理の必要があってDSM-IV-TRを改めて読んだりもしながら原稿を読み、深く深く得心したことがあって、こんなとこにも書かずにいられない。わたしはADHDなのだ。といっても、診断基準の中に、社会生活に著しい困難が……という項目があるので、とりあえず仕事はしているし、子どもも育ってるし、この項目が外れちゃうのでたぶん、診断名はADHDとはならないはずだが、「とりあえず」というのは限りなく「運良く」であり「偶然」でもあるので、素地はまんま、ADHDであると自覚した。
 多動はないので不注意型ってやつだ。日常の動作がどちらかと言えばノロいので、おっちょこちょいとかそういう風にはあまり見られないのだが、やらせてみると、時々とんでもないケアレスミスを犯す。何度でも。どんなに気をつけたつもりでいても、必ずどっかで何かやらかしている。そして根気がない。かと思うと、何かに集中しはじめると、鼻血が出るまでやってしまったりする。まさに寝食忘れてガーっとやってしまう。ガーっとやれば終わることなら、最後までやれるのだが、1回2回食べ忘れたぐらいでは終わらないことは、だいたい最後までできない。それから、ふと目に入った何かだとか、ふと耳にしたフレーズとかに、ふらふら〜っと思いが流れると元に戻るのが難しい。自分ひとりでいるときにそうなると、もう帰ってこない可能性が高い。それで、わたしはだいたい、時間に追われて何かをやらなければならないときは、途中でそんなことになってしまわないように、携帯のアラームを鳴らしたり、PCでタイマーを鳴らしたりする。かなり大きな不穏な音に設定してある。自分で設定しておいて、鳴るとけっこうびっくりして、はっと我に返り、おぉそうだった、もうすぐ締め切りなのだった、と元の仕事に戻るわけなのだ。
 こういうの全部、ADHDだかららしい。それにしちゃ、わたし、よくやってるよ、って思った。えらいわ。。。
 数年前に底を見たうつ病は、二次障害であった可能性が高い。認知行動療法がわたしの場合、非常によく効いた気がしているのだけど、うつ病の診断の下った人の中には相当数、これが効かない人がいるらしい。だけどわたしには効いた。でもって、ADHDにも認知行動療法は効くらしい。

 このエントリーは完全に余談です。仕事ちっともやらないエクスキューズかもしんない(笑)。