048:肉声の昭和写真家

ISBN:458285429X

 著者は「アサヒグラフ」の元編集長。すごい巨匠ばっかり登場し、戦後の写真界にとって「アサヒグラフ」って重要な存在だったのだなぁとあらためて思う。ほんとにこの人自身が交わした言葉がそのまま書いてあって、これってどこかにメモでも残してあったんだろうか、それとも記憶に焼きついているんだろうか、どっちにしても何年も経ってからこれだけ書くのはすごい記憶力だ。
 林忠彦さんの章で、三國連太郎さんのことがチラリと出てきていて、うれしかった。ここにも書いてあるんだけど、そうなんです、三國さんて誰に対しても本当に謙虚で丁寧に接してくれるのです。