アリバイじゃあ〜

 とりあえず、今日はここまでにしときましょうかね。自分が制作に関わった本も含めて紹介を書いてみました。仕事してないわけじゃないんだよ、っていうアリバイです。ガハハ。
 しかし、仕事仕事って言いながら、人から言われた〆切にばかり追われていると、何が本当の仕事なのかなとふと考えてしまうことがあります。別に逃げてるわけじゃないと思いたい。わたしはいったい、どうしてこの仕事をしたいと思ったんだっけ、最初はなんだったっけ、とさかのぼりたくなります。ま、実際、一瞬さかのぼります。すると、いま現在まさに追われている仕事は、わたしが最初に思っていた仕事じゃないような気がしてくるのですが、もっとよく考えてみると、思っていた仕事をするために必要な仕事かもしれないとも思えるのです。仕事という名目でお金をいただきながら勉強させてもらってるというか。。。

(電話がかかってきてしばし間が空く)

 こういう殊勝な気持ちになっていたところへ、電話がかかってきました。めちゃくちゃなスケジュールで入稿を迫ってきていた編プロからでした。編プロとは仕事しないと言ったわたしに、ウチは他とは違う、一度話を聴いてくれと呼び出されて、条件もこちらの提示した条件でOKということでいっしょに仕事をすることになったところなんですが、結局、著者から〆切通りに原稿が回収できず、延期してもまだ回収できず、版元からはもう発行日はずらせないと言われ、わたしら外注に泣けと言ってきた。それに対し、わたしがムリなものはムリとしか言いようがない、だから編プロはイヤなんです、とかなりはっきり抵抗したのですね。電話はその回答だったわけですが、では今回はナシで、って話ですよ。じゃやれば? がんばってね。
 モノは看護系の薬の本でした。容量一つ間違えれば患者さんが死ぬかもしれない。240ページ分の原稿整理をたった5日で済ますとは、そんなところまでは見ていられないはずですが、でもやるって言うんだから、がんばってねとしか言いようがない。がんばるのはいいよ。患者が死ぬかもしれないってことを忘れるなよ。

 と、このように消える仕事もあるわけです。消える仕事はそもそも、思っていた仕事をするためにしなければいけない仕事ではなかったのだろう、と思いました。捨てるついでに企画書を見直してみましたが、突っ込みどころ満載で。わたしが企画をやるならこういう本はつくらないな〜と思って、最初の打ち合わせのとき話を聞いてたんだっけな、そういえば。どうせそんな程度の本だ。ほっとけ。