087:がん哲学外来の話 殺到した患者と家族が笑顔を取り戻す

がん哲学外来の話~殺到した患者と家族が笑顔を取り戻す
がん哲学外来の話~殺到した患者と家族が笑顔を取り戻す樋野 興夫

小学館 2008-08-30
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がん哲学外来 メディカルタウンを追い求めて がん哲学 改訂版 がん患者の心を救う―精神腫瘍医の現場から がん難民コーディネーター~かくして患者たちは生還した~ (小学館101新書) われOrigin of fireたらん―がん哲学余話

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 「がん哲学外来」という不思議な名前の診療科を創設した病理医のお話です。
 顕微鏡で、がん細胞をずっと観察してきた医師が、がんという病気についてなにがしかの考えを持つに至るというのは、なんかわかる気がするのだ。極めた人に許される領域、というものがどんな分野にもあるような気がするのだ。
 患者本人が読んでも、患者の家族や友人で支え見守る人たちが読んでも、態度というか姿勢というか、そんなものを定めるのにすごく参考になるのではないだろうかと思う。哲学、と書いてあるけれども、言葉が宙を浮いているようなことは全然なくて、教会の日曜教室みたいに易しい。全然説教じゃない。でもって、「あっ!」とものすごく大事なことに気付くような本。