104：天誅と新選組―幕末バトル・ロワイヤル

天誅と新選組―幕末バトル・ロワイヤル (新潮新書)
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　大学受験は日本史で受けたのに、時代劇で出てくるようなエピソードはほとんど知りません。そんなわたしにも、面白く読めました。まさに幕末バトル・ロワイヤル！　幕末の人物相関、出来事の因果応報が、時代小説みたいにテンポ良く書かれています。中心は文久の3年間です。あと5年で明治時代が始まる、というタイミングの時代のこと。
　「新選組」とありますが、新選組の研究書ではありません。新選組のことが特に詳しく書いてあるわけでもないです。だから、新選組を期待する人にはちょっと物足りないかもしれませんが、幕末の様子をよく知りたいという人にはこんなにコンパクトに簡単に読める本はなかなかうれしい。これを読んでわたしは、いままでちょっと敬遠していた司馬遼太郎の『竜馬がいく』を読んでみようかと思ったのでした。