058:19歳のきみへ
ISBN:4393364996
緩和ケアのスペシャリストたちが千葉大の教養課程で開かれた連続講座で話した内容を書籍にまとめたものです。語り手は、山崎章郎、アルフォンス・デーケン、石垣靖子、紀伊國献三、岡部健、木澤義之、向山雄人、沼野尚美、様方です。で、日野原・御大が編著ということでまえがきを書いておられます。すごいラインナップですが、日本財団が補助したらしい。
大学生にもわかるようにということで語っているので、大人が読めば、わからないということはまずないでしょう。生と死の端境の難しい分野の話ではあるけれども、語り手それぞれが何を大切に思っているのか、何を伝えようとしているのかが、よく理解できます。同じ医療者向けだとこうはいかないような気がします。語るほうも、何も知らないという前提の大学生を相手に、なんだかとても素直。
いまの若い人たちへの希望の持てる、いい内容でした。高校生ぐらいからもう読めるのではないかしら? 大人も読むべき。オススメです。