2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧
極東ブログにトラックバックもナンなので、勝手に引用。 第二の人生をもつには、一つだけ条件がある。本格的に踏み切るにははるか前から、助走していなければならない。P.F.ドラッカー『明日を支配するもの』より
『中井久夫著作集1巻 精神医学の経験 分裂病』所収論文。1973年。この本では分裂病となっているが、今は「統合失調症」。言うまでもなく。 急性分裂病状態を、コンラートが要約。 存在は完全に「世界」対「自己」に二分される。しかも同時に両者は相依相待的…
昨日、試写最終日に駆け込み。 ある母と子を描いた映画なんですが、、、、わたし、こういうのダメなんです。レビューを書かなくてはいけないんだけど、昨日は試写の後ずーっと、帰って夕飯食べた後もまだ吐き気がしていたのでした。 今日はそのあおりで、一…
尊厳死法案について少し書いたのは、昨日だったっけ。 わたしの考えは、立岩真也さんの『ALS 不動の身体と息する機械』を読んだことによって、ずいぶん変わりました。母親がALSに罹り介護にあたっている友人ajiから、いろいろと話は聞いていたけれども、立岩…
2003年7月に知的財産戦略本部内に「医療関連行為の特許保護の在り方に関する専門調査会」が設置されて、医療関連行為に対する我が国の特許保護は充分か否かの検討が進められ、その検討結果が報告された。 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousaka…
エリザベス・キューブラー・ロスの遺作で、長く助手のように彼女の仕事を手伝ったデーヴィッド・ケスラーとの共著である。 死に直面した彼女が、今まで得てきた知見を、これから生きる人のために書いて残そうとしたものであり、誰のために、何をどう書きたい…
◆「内田樹さんインタビュー:驚くけれど、驚かない生き方を身につけよう」 内田樹さんがフェミニズムを批判しつつ、自らの人生を語っています。 とあったので、さっそくそのホームページへ。内田樹さんへの2003年のインタビュー記事だ。 フェミニズム批判と…
金曜日の午前中までにレビューを書くと約束してしまったのに、まだ半分しか読み終わってないっ(汗)。でもおもしろいっ! これ、おもしろいっ! 上野千鶴子さん、50歳代に入られて、なんというか、角がとれたというか、相手を説得するための言葉から、自分…
いつもの八百屋さんで中国産とおぼしき生しいたけが山盛り(たぶん30枚ぐらい)を激安150円(!)で売っていたので、ついアテもないのに買ってきてしまいました。今夜と明日ぐらいはこの生しいたけを使った料理をつくったとしても、まだ余るであろうこと見え…
敬愛する中井久夫氏、神戸大学退官時の共著論文集。 主に統合失調症への関心からこの本を手にとり、1本目の「精神分裂病の回復遷延例とその回復律速要因について」を興味深く読み、それでもうこの本を手にとった目的の8割は遂げた気がして、さて本棚へ置きに…
うつ病や統合失調症の多くの人に日内変動があります。うつ病だったわたしは、朝起きてから昼下がりまでが絶不調でした。統合失調症の場合は、夕方から調子が悪いのだとのこと。 ならば、調子のいいときにつくりおきしておけばいい。だる〜いときにも、簡単に…
今日は新玉ねぎを使ったサラダをつくりました。分量は4人分です。 新玉ねぎを2個、スライサーで薄く切る にんじん3分の1本を皮を剥いて、サシミのツマをつくるときの万能調理器で細く切る 干しぶどうをひとつかみ、包丁でざく切りにする ボールに、刻んだ干…
今日はずっと緩和ケアの本のバイト編集仕事やってて忙しくって、雨だったし、ヤな感じだった。でも何かの折にまた使うことがあるかもしれないから、確認した事項のリンク貼って、引用しておこう。 http://www.who.int/cancer/palliative/definition/en/ WHO …
厚労省・医療施設動態調査(2004.11末概数) http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/m04/is0411.html 病床総数 1,811,879 このうち精神病床 355,101
厚労省・障害者施策に係る支援費制度について(2003.10.22) http://www.mhlw.go.jp/general/seido/syakai/sienhi/index.html 厚労省・障害者自立支援法案について(2005.02.16) http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/02/tp0214-1.html
介護保険の仕組みや支援費制度などについて調べていて、ふと思う。これらは経済学の問題なのか? 社会学の問題なのか? あるいは、マクロ経済問題なのか? 家計簿レベルの問題なのか? 家計簿のことならわかりやすい。けれど、家計簿の中に問題を落としこん…
心がどこにも開かれていないときには、身体も動かないし、どんなものがわたしの脇を通り過ぎても見てないし聞こえてないし匂いもしない。そんな、時間も空間もわからない無味乾燥で無彩色な世界にしばらく沈んでいたことがあります。お布団の中だけがその頃…
今日読み終わった本。もう眠いので、書評はまた今度。とりあえずは印象に残ったところを引用しておきます。 まるで前の職場の上司S氏のことが書かれているようで、思わず唸ったのが以下の部分。奴にここをコピーして送りつけて、感想を聞いてみたいものだ。 …
http://www.kyosaren.or.jp/news/2005/0126_1.htm これ、読まなくちゃいけないんだけど、だいたい現行の介護保険の仕組みからしてきちんと知らないものだから、何がなんだかさっぱりだ。これができるから精神保健福祉法32条も変えられてしまいそうなんだ、と…
「サイドウェイ」でアカデミー賞脚色賞を獲った監督だ。「サイドウェイ」も「アバウト・シュミット」も、中年以降のよれよれ男のお話だった。主人公たちを見つめる目にはユーモアがあり、存在を許しているぬくもりが感じられ、それがこの監督の経歴や風貌と…
そのままでも食べられます、もちろん。でもあっためたほうが美味しい。電子レンジでもあったまります、もちろん。でもちょっと味をつけてあげたほうが美味しい。が、そのちょっと味をつけるという手間を行動に移せないんですね。出汁とって、醤油とみりんで…
「がんばる」という言葉を封じ込めなくてはならなくなってきた今という時代に、なんとも言いようのない不自然さ、違和感を感じます。言っていいんですね。「がんばる」「がんばれ」と言っていい。 2005/03/05 at津田塾大学 講演会にて 向谷地さんのこの言葉…
at津田塾大学。講演者は、臼田周一さん、伊藤知之さん、向谷地生良さんの3人。14時から約2時間。わたしは大学時代の恩師・草津攻先生と並んで最前列で聴きました。 べてる関連の本を読んだだけではわからなかったことが、臼田さん、伊藤さんの様子を見て話を…
著者の杉山春さんがここ数年、児童虐待をテーマに取材を進めているということは、文藝春秋のある編集者から聞いて知っていた。その編集者によれば、杉山さんは、現代の日本でなぜ児童虐待が増えているのかということを、歴史的背景までをもあわせて探ろうと…
最近、日本では若者によるリストカットや中高年の男性自殺者が急増しており、その問題について山田さんが法王に尋ねると、 「おなかが空いているにもかかわらず<おなかが空いた>と言えないこと」が日本人の最大の問題点だ と返答して下さった。 比喩的な意…
自殺者が年間3万人を超えて8年。表面的な理由として経済問題や雇用問題などが挙げられることが多いが、根底にはうつ病があるケースも少なくない。少なくないどころか、多い。 ということでこの本は、自殺の裏にあるうつ病について書いている。大雑把に要約し…
http://www.shinchosha.co.jp/tenkimi/essay/backnumber.html 先ごろ肝細胞がんで亡くなったプロサーファー、飯島夏樹さんの最期の日記。『天国で君に逢えたら』(天君)に続いて、3月22日に新潮社から本になって出るようですが、今日はこのサイトでバックナ…
「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」という。このうち第32条に定められている通院医療費国費負担の条項が改正(=患者にとっては「改悪」)されようとしている。 現在、精神病患者はこの条項によって、申請をすれば自費負担5%で通院ができる。薬代…
池田小の事件があって、与党内に「精神障害者を野放しにするな」という論調が高まった。触法精神障害者は“適切な”施設に収容すべし。という流れができて、裏づけをつくるために科研費による研究が行われた。それが下記、松下正明を座長とする研究である。 触…
「段取り」という言葉にはどこかしゃきっとした雰囲気があります。「段取り」とか言っちゃう自分がいると、まるで賢くって明るい働き者みたいに錯覚できて好きです。料理は段取りが大切。だからナイスなタイミングでいろんな物が美味しくつくれたりすると、…