019:親たちの暴走
親たちの暴走 日米英のモンスターペアレント (朝日新書 99)
posted with amazlet at 08.06.03
おすすめ度の平均:
親にも教師にも役に立つ一冊教師ですが、さっそく読みました
これはなかなかにいい本であった。サブタイトルに海外のことが書いてあるので、そればっかりかというと、そんなことはなく、日本の状況もコンパクトによくまとまっているし、行政、現場挙げての対策の進み具合についてもよく取材して書いてある。
最後の章には著者なりの解決策が書かれてあって、これは特に親が読むと良いのではないかと思った。組織的にどんな対策を立てたとしても、やはりベースは親と教師とのコミュニケーションにあるのであって、そこを改善しないことにはどうにもならない。親も親なら教師も教師だ、なんてわたしだったら呆れるだけで、この著者のように真摯に考えたり悩んだりしないだろう。彼女にも子どもがいるようだが、その経験を書くときにもとても謙虚で押し付けがましくなく、好感がもてた。本当に賢い人って、やっぱ人柄も良いのよね・・・と思う。
いい本です。これはオススメです。★5つ。